大野隆志写真展 離島の息づかい~ハート愛ランド黒島~ 2013年11月21日~11月27日

黒島の豊年祭 奉納舞踊「ミーラク」

ミルク(弥勒菩薩)の面
見事な自然の舞台に登場するミルクは、豊年祭の奉納芸能の中でもとくに心に強く残った。その面を彫った人の息子さんから、その話を聞いた。
「島の言葉ではミルクをミーラクといいます。ミーラクの伝来は十八世紀の末に安南(アンナン)国から伝えられ、伝えられた本物の面は黒島に残り、東筋村の新城家に保管されていましたが、年代と共に古くなり、使用出来なくなりました。
そこで父が依頼され、昭和十年、ミーラクの面をつくり、宮里村に寄付しました。 面をつくる材料は、ウジの木(デイゴ)。この木をしっかり乾燥させてから大きな部材で顔の部分、端木で耳の部分を取ります。初めにウジの木を直方体に切り取ります。そこに中心線や左右の線、顔を彫るための大まかな線を描き、のみを使って彫っていきます。ウジの木は乾燥すると、柔らかな、のみを入れやすい木となります。一週間位かけて顔の部分と耳を彫った後、耳は接着剤で顔に取り付けます。顔の白い色は、油性ペンキの白で着色していました。」
各島々にミルクの面をつけて行われる奉納芸能はあるが、黒島の気品のある面は作り手の心が伝わってくる。

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