竹富島の種子取祭は、毎年10月~11月の甲申(きのえさる)から壬辰(みずのえたつ)の日までの9日間行われる。もともとは、種まきの吉日「戊子(つちのえね)」の日に粟の種まきを行い、豊かな実りと収穫を祈願するための島の祭りであった。現在は7日目と8日目に行われる奉納芸能が中心になっている。2日間の芸能は、すべて島の人達によって準備される。1日の仕事を終えた後、1ヶ月以上もかけて練習が行われる。踊り、狂言、組踊など、その内容も多彩で、言葉や衣装も伝統を守って忠実に演じられている。
1995年、22年ぶりに竹富島を訪れた。静かだった島は、来島者が増え活気に満ちていた。以前と大きく様変わりした島の様子に驚いた。夕方立ち寄った食堂で、その店の男の子が島の祭りの話を始めた。まだ小学生なのに、島の伝統ある祭りの様子を誇らしげに、初対面の私に話してくれた。島の様子は変わっても、ここにはずっと変わらないものがあった。
翌年、その祭りに合わせて再び島を訪れた。それ以来この祭りを支えている島の人々を撮り続けている。
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