1. 彫り
革をぬらし、下絵を描いてから、刻印で凹凸を付けます。
2. 部分染め
彫りが終わって乾いてからクジラの腹の部分だけを防染します。
防染した部分が乾いてから、牛革全体を刷毛で湿らせます。メチレンブルーという液体染料を薄めてから、刷り込み刷毛で貝やザトウクジラに色を付けていきます。
薄い色を何度も刷り込みます。乾燥してから少し濃いめの染料で濃淡を付けます。
3. 防染、全体染め
ザトウクジラの体と貝類の部分を防染します。イルカのように3段に色分けされていないので、細かなところを防染し忘れないように、気をつけながら防染液を塗ります。
薄い紺色を作り、刷り込み刷毛で全体を染めていきます。染めては乾燥を繰り返し、少しずつ紺色を濃くして、思う色まで染まった段階で布を使って艶出しします。
4. 本裁ち
全体の色を染めてしっかり乾燥させてから本裁ちをします。
5. 漉き(スキ)
スキ機に載せ、慎重に周囲をスキます。スキで失
ので、制作工程の中ではかなり注意を払わなくて
※革漉きとは、革を薄く加工する工程です。
6. 漉き(スキ)
左側が漉き終わった革の裏側、右側が漉く前の革です。
※革漉きとは、革を薄く加工する工程です。
7. 染めの仕上げ
スキ機でスキを入れてから更に手で厚みや形を整えてます。染めの仕上げにアクリル絵の具の白をザトウクジラの腹部、貝の模様に入れます。
8. 貼り合わせとへり返し
内側のパーツと表側を貼り合わせ、周囲をへり返します。カーブの部分は細かく、いせ込むように押さえながら形を整えます。
9. 手縫い
表革と内側のパーツの貼り合わせが終わると、もうあと少しで完成です。よく乾燥させて
手縫い用の穴開けをします。畳職人さんになったつもりで、しっかり糸を引きながら周囲
シン縫いより時間は掛かりますが、手縫いのステッチの方が丈夫だと思います。
10. 仕上げ剤
手縫いが終わってから、仕上げ剤を掛けます。半日ほど乾燥させれば、ザトウクジラの長財布の完成です。
11. ザトウクジラの長財布の完成です
仕上げ剤を掛け、半日ほど乾燥させました。長い工程を経てようやくザトウクジラの長財布が完成しました。
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