小さめのシステム手帳(金具6穴)の型紙をつくり、牛革の吟面(表側の面)において、大まかに革を裁ちます。この時に革のキズや汚れを避けて革の荒裁ちをします。
今回使う牛革は、栃木レザーの牛革1.4㎜厚に漉いてあるものです。このままでも良いのですが、手に馴染みやすくするために、革を揉んでおきます。揉み方によって革の吟面に美しいシボを出すことができます。
シボは揉み方によって、水シボ、角シボ、丸シボの3種類の模様に分けられます。
水シボ・・一定方向に揉む。角シボ・・縦と横方向から揉む。丸シボ・・縦、横、斜めと八方から揉む。
一般的には模様付け、染め、カービングを終えてから革を揉みますが、このシステム手帳は、カービングナイフを使わずに、モデラのように工具を打っているので、予め革を柔らかくしてから模様を付けることにしました。
吟面を内側にして、二つ折りにします。両手で革の折り目部分に圧力を加えながら、革全体が柔らかくなるまで丁寧に揉みます。小さな小さな丸シボができました。
投稿者:ゆんたく