初めに防染しておいた腹部が革のままの色で残っているのを確認してから、ムラにならないように刷毛を動かしていきます。
染めては乾かしの繰り返しをしながら、全体がしっかり染まるまで何日か同じことを繰り返します。しっかりと紺色になったら、染めの工程が終わります。
投稿者:ゆんたく
初めに防染しておいた腹部が革のままの色で残っているのを確認してから、ムラにならないように刷毛を動かしていきます。
染めては乾かしの繰り返しをしながら、全体がしっかり染まるまで何日か同じことを繰り返します。しっかりと紺色になったら、染めの工程が終わります。
投稿者:ゆんたく
全体染めは、水刷毛で牛革全体を湿らせてから、いよいよ全体を染めていきます。この工程もまずは、薄い色から染めます。
投稿者:ゆんたく
ザトウクジラとイルカの腹部は、白く残るようにしたいので、革が乾いてから小筆で防染用の液を塗っておきます。しっかりと液を染みこませたいので、1回目の防染液が乾いた後にもう一度同じもの塗ります。
ザトウクジラとイルカの体部分、貝の模様に色を差していきます。細い刷り込み刷毛を使って、しっかり色が入るまで、薄い色から濃い色へと何度も色を重ねていきます。体の色は少しグラデーションにしていくので、模様は小さいのですが、時間がかかります。
しっかりと乾かした後、模様の部分を2度防染します。
投稿者:ゆんたく
初めて革工芸に出合ったのは、20代の頃でした。毎月2回、仕事帰りに革教室に行きました。その時に水分を吸ってくれるからと、和紙に図案を写すことを習いました。それ以来ずっと図案を描いた和紙を使っています。
軽く水刷毛で牛革を濡らしてから和紙を置き、その上に透明の薄いフィルムを重ねて、鉄筆で線を描いていきます。
投稿者:ゆんたく
小さめのシステム手帳(金具6穴)の型紙をつくり、牛革の吟面(表側の面)において、大まかに革を裁ちます。この時に革のキズや汚れを避けて革の荒裁ちをします。
今回使う牛革は、栃木レザーの牛革1.4㎜厚に漉いてあるものです。このままでも良いのですが、手に馴染みやすくするために、革を揉んでおきます。揉み方によって革の吟面に美しいシボを出すことができます。
シボは揉み方によって、水シボ、角シボ、丸シボの3種類の模様に分けられます。
水シボ・・一定方向に揉む。角シボ・・縦と横方向から揉む。丸シボ・・縦、横、斜めと八方から揉む。
一般的には模様付け、染め、カービングを終えてから革を揉みますが、このシステム手帳は、カービングナイフを使わずに、モデラのように工具を打っているので、予め革を柔らかくしてから模様を付けることにしました。
吟面を内側にして、二つ折りにします。両手で革の折り目部分に圧力を加えながら、革全体が柔らかくなるまで丁寧に揉みます。小さな小さな丸シボができました。
投稿者:ゆんたく
これまではゴート(山羊の革)で制作していたシステム手帳を栃木レザーの牛革で作ることにしました。この頃は軽くて使いやすいシステム手帳が種類も豊富に出回っているので、革で作るのは止めようかと考えました。でも丈夫な牛革は、使い込むほどに使い手に馴染んでくるので、やはり作り続けたいと思い、小型のシステム手帳の制作から始めることにしました。
投稿者:ゆんたく
どこを旅しても必ず入って見たくなるのが、その町の和菓子店です。
一本杉通りでも、いつものように和菓子店を見つけました。この店の女将さんは、とても話が上手で、気さくな方でした。
私がこの町へ初めて来たことを知ると、「花嫁のれん」の話をしてくれました。その映像も座敷で見られるからと言って、商品の並べてある隣部屋の座敷に招いて、親族の結婚式の時のビデオを見せて下さいました。
花嫁のれん
花嫁が嫁入りの時に花嫁のれんを持参し、花婿の家の仏間入口に掛けられます。
玄関で、合わせ水の儀式を終え、挨拶を交わしたあと、花嫁のれんをくぐり、お参りをしてから結婚式が始まります。
初めて訪ねた店なのに、女将さんのおかげで、もうずっとこの町に住んでいるような気持ちになり、とてもゆったりした時間を過ごせました。旅先のこんな出会いは、私にとって一生の宝物です。
投稿者:ゆんたく
1892年創業の「和ろうそく」の店です。
店に入ると、製法の異なるろうそくやそれぞれに合う燭台が沢山ありました。何をどう選んだら良いのか迷うほど、心引かれるものばかりでした。
和ろうそくが多くの工程を経て、ようやく出来上がることを知りました。小さな燭台と菜の花ろうそく、絵ろうそく、ろうそく等伯を購入しました。
高澤ろうそく店ホームページ
https://www.takazawacandle.jp/
高澤ろうそく店オンラインショップ
https://takazawacandle.stores.jp/
七尾のろうそくを両親の仏壇に置いて、火を灯しました。柔らかな炎を見ながら、かつて両親が見たであろう、同じ町並に出合えたことを感謝しました。
投稿者:ゆんたく
両親が健在だった頃、七尾に旅行した話を何度も聞きました。「ある島に船を送るために七尾に行き、古い船を購入して、皆で船の塗装の手伝いをした。とてもいい所だった。」と・・・
両親が亡くなり、この地名がずっと忘れられずにいました。
七尾の一本杉通りへいくことにしました。この通りは明治・大正期に建てられた商家が並ぶ商店街でした。どの店も一軒一軒訪ねてみたいと思えるような趣のある店でした。
投稿者:ゆんたく